短期滞在者が中国で銀行カードを作る

今回、ビザなしの上限15日間中国に滞在して、仕事をすることになりました。滞在する場所は、安徽省合肥市という内陸の地方都市です。地方都市といっても、人口は700万人ほどあり、日本では大都市に相当します。前回の滞在で、個人認証の関係で、Wechatが利用できなくなるという憂き目に遭ったため、どうしても銀行カードを作りたかったのです。ネットであらかじめ情報を調べておき、短期滞在者でも作れそうな銀行を回りました。

中国語力の問題もあり、一人では難しいと考え、知人の中国人同伴で行きました。行った銀行は、中国農業銀行、中国光大銀行、華夏銀行、中国建設銀行、平安銀行そして、徽商銀行です。

中国農業銀行

中国農業銀行は、中国の4大銀行の一つで、どこにでもATMがある便利な銀行です。日本のクレジットカードでもお金を引き出すことができるため、私も普段からよく利用しています。

今回、空港は上海浦東空港だったため、上海リニアの乗り換え駅の龍陽路にある花木支店に行きました。サービスカウンタで、「審査が必要でいつ審査が終わるかわからないので、工商銀行などの他の銀行に行った方が良い」と言われて諦めました。

中国工商銀行

中国工商銀行も、中国4大銀行の一つで、どこの街でも見かける銀行です。こちらに2店舗ほど行きましたが、「ビザがないとだめ」、「ビザがないなら工作証明書がないとだめ」と断られました。

中国光大銀行

ネットの情報では、短期滞在者が比較的作りやすいということでしたが、支店により対応が異なるという情報もありました。上海から合肥に移動後に、合肥の支店に行きましたが、「ビザがないとだめ」、「ビザがないなら工作証明書がないとだめ」とほぼ門前払い状態でした。

中国建設銀行

中国建設銀行は、中国4大銀行の一つで、どこでも見かける銀行です。まずは上海の支店に来ましたが、「ビザがないとだめ」、「ビザがないなら工作証明書がないとだめ」とほぼ門前払い状態でした。その後、合肥に移動して、合肥の支店に行きましたが、少し様子が異なりました。担当者に話をすると、パスポートを見せてほしいとのことだったので、パスポートを見せました。しばらく、奥の事務室に行き確認しているようでした。ただ、結論としては、「工作証明書が必要」ということと、「審査があるのでいつ完了するかわからない」ということで、諦めました。「工作証明書」というのは、中国の会社で仕事をしていることを証明できればよいようで、必ずしも雇用されている必要はないとのことでした。この情報を得られただけでも、収穫がありました。

平安銀行

平安銀行はネットの情報で、銀行カードが作れるという情報がありました。合肥の営業部に行きました。こちらも、建設銀行と同じような対応でした。門前払いという感じではありませんが、「工作証明書」が必要ということで、断られました。

華夏銀行

華夏銀行は4大銀行ではありませんが、比較的支店の数が多く、利便性の高い銀行です。こちらも2店舗ほど行きましたが、「工作証明書」が必要と他と同じような対応でした。

徽商銀行

すべてお断りされて、失意の中、ふらふらと疲れた体で歩いていると、合肥でよく見かける徽商銀行を見かけました。安徽省にしかない地方銀行ですが、自分の宿泊先のホテルのすぐ近くにあり、仕事中に使うのは便利です。とにかく、結果がほしいという気持ちで、こちらの銀行の窓口に行くと、「作れる」とのこと。ビザなし、工作証明書なし、住所はホテルという条件にもかかわらず、銀行カードが作れることがわかりました。しかしながら、問題点が一つ。网上支付が使えないとのことでした。これが使えないと、Wechat(微信)や支付宝との紐づけができないので、お金の出し入れができません。一瞬迷いましたが、作ることに決めました。中国の銀行カードがあれば、中国元を預けることができるので、多額の現金を持ち歩かなくても済むので、あればあったで便利だと考えました。

申し込み用紙に必要事項を記入し、パスポートを提出すると、窓口のお姉さんが試行錯誤をしながら、データを入力しました。日本人どころか外国人が銀行口座を作ることがほとんどないようで、かなり苦労していました。待つこと30分で銀行カードができました。途中、暗証番号を設定したものの、网上支付がないため、電話認証はありませんでした。

このカード、普通にお金を預けたり降ろしたりしたりもできますが、银联カードが付いているので、香港SIMカードをチャージしたり、高速鉄道の切符を買ったりするときにも使えました。徽商銀行のATMでしか預けることはできませんが、他の銀行のATMで若干の手数料を払えば降ろすことができます。いろいろと苦労しましたが、中国の銀行カードを作ることができました。

中国の銀行口座を作るための持ち物

中国で銀行口座を作るためには、以下の持ち物が必要となります。

・パスポート
・ビザもしくは工作証明書
・中国の番号が使える携帯電話

その他、ネットで日本のマイナンバーカードが必要とかいう情報がありましたが、私は聞かれませんでした。

中国の銀行口座を作る注意点

短期滞在者が中国で銀行口座を作る上で以下の点に注意することがあります。

・口座管理料
・有効期限

日本の銀行もそうですが、中国の銀行でも口座管理料がかかる口座もあるようで、残高がなくなると自動的に口座が閉鎖されてしまいます。また、外国人の場合は、定期的に状況確認で銀行に行かなければならない場合もあるようです。有効期限についても、日本と同様で、長期間使用しないと自動的に閉鎖されてしまうことがないか確認が必要です。

結論

ビザなしの短期滞在者が中国の銀行カードを作ることは、非常に難しいことがわかりました。1年前であれば簡単に作れた銀行・支店でも、2018年末の現在では、作ることができなくなっています。支店間の対応のばらつきも感じられません。おそらく中国政府の通達でそのような対応になっていると考えられます。短期滞在者が銀行カードを作りたいと思うのであれば、まだそのような通達が伝達されていないか、担当者の裁量でカードを作れる地方銀行を狙うしかないと思います。

余談

銀行カードを作ったものの、网上支付がない私のカードではWechatに登録することはできません。前回、1000元の上限を超えて?使用停止されてしまったWechatはどうなったかというと、今のところ、クレジットカード1枚の登録だけで普通に使えています。これは、あくまで想像ですが、中国鉄道のアプリで高速鉄道の予約をしたときに、Wechat経由でクレジットカードを使用しました。その時に、実名認証の審査となりしばらく使えなくなりました。2日経過して、審査が通って制限なく使えるようになっているようです。その証拠に身分証明書も銀行カードもないのに、私のWechatは実名認証済みとなっています。そのため、今、中国で困ることと言えば、自分でWechatにお金を入れることができないことくらいでしょうか。この問題の対処方法としては、日本の空港でポケットチェンジで渡航前にある程度の金額入れておいて、不足分はホテルのフロントマンや知人・友人に入れてもらうのがよいでしょう。

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